MDV(メディカル・データ・ビジョン)【3902】医療ビッグデータ×オンライン診療

個別株分析

はじめに

ポイントまとめ

・医療ビッグデータ関連
・今期からオンライン診療参入!

・サブスク銘柄
・過去三年間の平均売上高、EPS成長率+15%
・高PER、高PSRのため暴落注意

“豊富な実証データに基づいた医療の実現”

MDVは日本最大規模の診療データを保有しています。

この膨大かつ複雑なデータを適切に活用することで、病院が科学的根拠に基づいた医療を提供出来るようにサポートする企業です。

医療×ビックデータという強力な組み合わせで事業を展開するMDVを分析していきます!

事業内容

事業の概要

まず簡単な事業内容について確認をしていきます。

事業内容は「データネットワークサービス」「データ利活用サービス」の2つの柱でできています。

まず「データネットワークサービス」で医療・健康情報の管理システムを提供し、医療情報を収集します。

次に「データ利活用サービス」で獲得したデータを分析、サービスとして提供する形です。

もう少し各サービスを詳しく見ていきます。

参照:MDVホームページ 事業概要

データネットワークサービス

病院の経営を支援するシステムを開発・提供します。

それと同時に、病院もしくは個人から許諾または同意を得て医療・健康情報を蓄積します

つまりMDVはシステムを病院に提供し、病院はシステム利用料と医療データをMDVに提供します。

主な製品は、病院経営の比較管理ツール「EVE」、病院内の費用精算などの経営支援ツール「Medical Code」、支払いやカルテ管理を行う「CADA-BOX」で、売上は初期導入費と月額保守費用から成ります。

つまり、購入後はサブスクリプション形態のため、安定した収入が得られます。

直近三年間、主力製品のEVE契約病院数は横ばいで、安定した分野と言えますね。

売上高前年同期比(3Q):-0.7%

参照:MDV 決算説明資料

データ利活用サービス

「データネットワークサービス」で蓄積された医療・健康情報を利用し、製薬会社や研究機関等に向けて、薬剤や疾患に関する分析データを提供します

こちらは順調に伸びている分野になりますね。

売上高前年同期比(3Q):+25.1%

参照:MDV 決算説明資料

注目の新サービス

注目の3つの新サービスを簡単に紹介しておきます。

・「オンラインドクターバンク」 オンライン診療サービス
10/27に正式リリースされました。詳細は決算分析で説明します。

・Doctorbook 歯科医向けオンラインサービス
歯科界のオピニオンリーダーの知見を共有するオンラインプラットフォーム
サイトPV数前年同期比:3.1倍

・カンゴッチ+(プラス)
看護必要度の分析アプリケーション
EVEユーザに無償提供していた「カンゴッチ」を20年度制度対応版にバージョンアップ、有償化提供

3つとも良いサービス内容だと思います。

特にオンラインドクターバンクは既存の医療ビッグデータの活用及び、現在までのサービス利用者への普及容易という観点から将来性は高いです。

一方、これらのサービスは競合他社が多く、オンライン診療ではメドレー、メドピア、エムスリーが存在。

歯科医師向けプラットフォームではメディカルネットなどが存在しています。

事業の将来性

医療ビックデータを必要とする分野として

・医療ビッグデータ分析
・治験等・医薬品開発支援分野
・診断・治療支援分野
・医療向けプロモーション分野
・医療向け情報管理システム分野

などが考えられ、MDVの試算では2025年の市場規模は約8000億円とされています

2020年売上高予想は40億であり、200倍の市場が将来開かれるということです。

今回の決算発表でオンライン診療にも進出し、新分野での事業の成長が期待できます

しかし、医療ビックデータ分野は強いですが、治験や診断診療分野などは、エムスリーやメドピア、メドレーなど他の競合もひしめく激戦区です。

そこをビッグデータの有用性を用いてどう勝ち抜いていくのかは注目していきたいですね。

事業まとめ

・病院に経営システムを提供し、医療データを獲得

・獲得した医療データを分析し、病院、製薬会社などに提供
・日本最大規模の医療ビックデータを保持
・将来は現事業規模の200倍の市場
・ビッグデータ以外の分野で競合多い

決算書の分析

直近決算の分析

今回20.3Qの決算と19.Q3の決算比較を行いました

19.Q3 20.Q3
売上高 971 1107
売上増加率 104 114
EPS(補正後) 3.5 5.3
EPS増加率 黒転 151

売上高1.14倍、EPS1.51倍と着実に伸びていますね!

しかしグロース銘柄としては売上高の伸びが少し物足りない気もします・・・

注目点としてはオンライン診療サービス「オンラインドクターバンク」の立ち上げでしょう。

これかなりやばいです。MDVのオンライン診療における強みを下に記載します。

オンライン診療における強み

・MDVを利用している既存顧客800病院(病床数20床以上の大型病院)にアプローチ可能
・大量の診療データをオンライン診療に活用可能
・ケアネットと業務提携し、17万人以上の医師にマーケティング可能

特にMDVのシステムを導入している病院は、今までの診療情報をそのままオンライン診療に利用できるのはとてつもないメリットだと思います。

逆にオンライン診療の利用からMDVの診療システムのプロダクト導入の流れも期待できます。

オンライン診療の先行企業としてメドピア、メドレー、エムスリーなどがありますが、膨大な医療ビッグデータを保持しているというメリットを生かせれば市場を席巻出来るかもしれません。

過去三年間の業績推移

さて、次は長期的に業績が上昇しているのか確認していきます。

2017.12 2018.12 2019.12 2020.12予
売上高 3226 3578 4027 4800
売上増加率 123 111 113 119
PSR 12.8 10.4 9.2 23.9
営業利益 569 351 809 900
経常利益 565 351 804 900
EPS(補正後) 8.9 1.7 13.8 15.2
EPS増加率 189 19 812 110

さて、長期的に右肩上がりの業績トレンドですね!

今年度予想の売上高の伸びが1.19倍程度、EPSの伸びは1.1倍と順調に成長しています。

2018年度のEPSがかなり低いですが、これは本社の増床および、子会社吸収による人件費の増加によるもので心配はいりません。

つまり長期的に安定した成長が望める会社であると言えます。

着実に伸びてきている会社であり、市場が拡大していくことを考えると、既存の事業だけでも今後の成長は期待できる会社です。

株価の分析

現在の株価(10/27):2851円

PER:170倍

年間EPS予想:16.4

PSR:21.3倍

上記は日足のチャートになります。

最近大きく調整していますが、11/9決算発表前に25日移動平均線を越えて来ています。

明日の動き次第では再び上昇トレンドになりそうです

では株価を分解して考えて行きましょう。

株価 = PER(株価収益率)×EPS(一株当たり純利益) 

一般的なPERの数値は15倍程度といわれていますので、EPSが約10倍になればPERは15倍の適正水準であると考えられますね。

年間のEPS増加率は平均15%と予想されるので、約17年間同じ水準でEPSが増加すればPERが適正値になると言えます。

これだけ考えると割高です。つまりそれだけ、オンライン診療及び医療ビッグデータの活用の将来性が評価されているということになります。

明日の株価については予想は難しいです。業績の伸びだけで言えば下がると思います。

しかし、オンライン診療が正式に立ち上げられた為、ここの評価次第では株価は上がると思います。

決算説明資料などで大々的に告知されたのは今回が初めてですが、10月のケアネットとの業務提携のIRの時点でオンライン診療の立ち上げについて言及されています。

そのため、サプライズとなるのか織り込み済みとなるのかは明日の株価を見ての判断になります。

下がったら買い増ししても面白いと思いますし、順調に成長はしているので長期保有も有りだと思います。

私個人としては面白い銘柄なので、明日のトレードは避けつつ、様子見してから入るかもしれません。

まとめ

まとめ

・医療ビッグデータ関連の既存事業は順調に成長
・オンライン診療の新サービスを開始
・既存顧客+ケアネット会員から事業拡大を見込める
・次決算でオンライン診療事業の業績次第では大化けの可能性有り

オンライン診療は国策テーマでも有り、そこにビッグデータが加わったことで話題性がかなり高いです。

次の決算でオンライン診療事業が成長していればかなり将来有望な銘柄になります。

ちょっと期待値は高いですが種をまいておくのは面白いかもしれません。

ではまた次の記事でお会いしましょう!!

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