PR TIMES【3922】の強さの秘密 決算詳細分析

個別株分析

はじめに

ちょいまとめ

・最強のPR配信プラットフォーム運営
・メディアと企業の仲介役(BtoB企業)
・実はサブスク銘柄
・EPS増加率7.8倍
・営業利益率36%
・自己資本比率76%
・割り安判断

行動者発の情報が、
人の心を揺さぶる時代へ

行動者のための情報発信のプラットホームを創り出し、情報発信を手助けするPRTIMES
さてSTOP高になった好業績の理由を探っていきましょう!

事業内容

まず簡単な事業内容について確認をしていきます。
事業内容はPR(プレスリリース)の配信サービスになります。

PR配信サービスとは?

企業から依頼されたPRを社会に効率良く配信し、新製品・新サービスの情報を世に広く発信すること。

ではPR TIMESのPR配信はどのような点で優れているのか見ていきます。

PR配信サイト『PR TIMES』を運営

この会社は『PR TIMES』というPR配信サイトを運営しています。

このサイトは月間PV5221万というPV数を叩き出しており、PR配信のプラットフォームとして広く認知されています。

2018年時点で他社サイトと比較して24-78倍のPV数を誇っており、他社を圧倒してPR配信する際の第一候補として存在しています。

PRの配信と掲載

PR TIMESのPR手法はPR配信サイトへの掲載だけではありません。
PR TIMES以外の様々なメディアに対してPR配信と掲載するのが特長です

参照:PR TIMES決算説明資料

PR手法

・PR配信・・・PR TIMESと提携しているメディア(12242媒体)及び専門家(800名超)から300件まで選んでPRを配信可能

・PR掲載・・・PR TIMESと提携しているメディア約200媒体から20媒体以上に掲載

情報を拡散させるのに重要なことは何か?
それは情報発信力のあるメディアに情報拡散してもらうことです。

そこでPR TIMESは様々なメディアと契約を結び、企業とメディアを仲介する独自のPRプラットフォームを創り上げました。

これにより、PR TIMESを仲介するだけで情報拡散者のメディアに対して確実にPRを行い、更に影響力の大きいメディア20社での掲載が確約される環境を構築しました。

つまり各企業は、PR広告を載せるためにメディアや専門家に個別に行っていた工程を、PR TIMESを経由するだけで省くことが出来るわけです。

さらにPR情報を提供されるメディアにとっても旬の情報が手に入りやすく、企業、メディア双方にメリットのある業務形態になっています。

企業とメディア、PR TIMES全てがWIM-WINの関係を構築しているわけです。

PR TIMESの料金体系も載せます。

参照:PR TIMES サービス紹介資料

PR配信1件につき3万円、もしくは月額7-8万円で無制限利用となっています。

中小企業は一件ごとに、大企業は月額課金制でサービスを利用できるような料金体系です。

サービスの良さを認知させられれば、月額課金制すなわちサブスクリプションとして継続的な収入が見込めます。

低価格で良質なPR活動を可能にするこの仕組みが、企業広報から支持される理由になります。

今後の成長戦略について

さて、PR TIMESに今後の成長余地はあるのか考えていきます。

現在PR TIMESを利用している企業数は43516社このうち上場企業1596社(上場企業のうち41.8%)になっています。

それに対し、日本国内の企業数は約359万社(大企業1.1万社、中小企業357.8万社)となっており、まだまだPR配信事業の拡大の余地は大きいといえます。

また、下で解説しますが長期契約している会社数は10%未満となっています。これらを長期契約に誘導できれば更なる成長が見込めます。

さらに『PR TIMES』以外のコミュニティサイトの運営をしており、今回買収した株式会社ismも働く女性向けコミュニティサイト『ism』を運営しています。

PR TIMES自身の発信力も高めることで企業価値向上に繋げていく姿勢が見て取れます。

また、新規事業としてPR効果測定サービス『Webクリッピング』(前年同期比利用者数 57.5%増)、タスク管理ツール『jooto』(同29.4%増),カスタマーサポートサービスの『Tayori』(同42.0%増)等新規サービスの立ち上げを行っておりますが、現状利用者は増えているものの、無料登録者の数が多く、まだ投資フェーズの段階です。

『webクリッピング』に関しては本業とのシナジーが期待できそうですが、他のツールに関しては同業他社との奪い合いがありそうだなと感じます。

まとめ

PR配信事業はまだまだ伸びしろが有り、新規事業も投資段階ながら利用者数が増えているので今後数年間は成長が見込めると思っています。

決算書の分析

直近決算の分析

まずは短期的に直近の決算を分析していきます。
決算の中で特に大事な売上高とEPSの値を載せたので見て下さい

19.Q2 20.Q2
売上高 700 922
売上増加率 130 132
EPS(補正後) 2.1 16.4
EPS増加率 51 781

今期の業績は前年同期比と比較して売上高1.3倍、EPS7.81倍と絶好調ですね!

売上高は順調に毎期30%ずつ上昇しており、EPSは去年は半減しましたが今年は7.81倍、2年前と比較しても約4.0倍と相当伸びています。

短期的には業績の伸びが素晴らしいですね。

特に、気になるのが決算説明資料に長期契約による一括払いの増加と記載があったことです。

これは本サービスを継続的に利用したいという企業が増えていることを示します。

現時点でどのくらいの企業が長期契約しているのでしょうか?

今期の売上高が9.12億、PR配信数が53416件、一件当たり30000円とすると16億円となります。つまり7億円分長期契約による売上高の減少があるということですね。

長期契約している企業が1Q当たり15件を出しており、他の企業が1Q当たり1件とすると、約2840社が長期契約している計算になります。(計算式知りたい方は連絡下さい)

つまり、簡単に見積もって長期契約している会社は今期利用している会社の7%かそれ以下の可能性がかなり高いです。

残り93%の企業を長期契約に取り込むことで、更なる業績upつまり成長拡大余地があるわけです。

一方で、一括払いの増加による第3Qでの一時的な売上高の減少なども考えられるかもしれません。

しかし、今後成長を続ける可能性はかなり高いと思っています。

過去三年間の業績推移

さて、次は長期的に業績が上昇しているのか確認していきます。

2018.2 2019.2 2020.2 2021予
売上高 1717 2286 2891 3357
売上増加率 110 133 126 116
PSR 7.2 7.5 4.6 15.8
営業利益 376 518 560 757
経常利益 370 494 560 753
EPS(補正後) 18.5 23.5 24.2 54.2
EPS増加率 148 127 103 231
補足 株式分割1→2

さて、長期的に右肩上がりの業績トレンドですね!
今期予想の売上高の伸びが1.16倍程度、EPSの伸びは今期2.3倍とかなり期待が持てます。
特にEPSに関しては現時点で前年度第二Qまでの純利益の約3.7倍(163→602)となっているので今期予想よりも更に大きな伸びになると考えられます。
つまり長期的にも順調に成長を続けており期待が持てる会社であると言えます。

財務3表の解析

賃貸対照表

左が資産、右が純資産と負債であり資産=純資産+負債となります。

まず左の資産について、固定資産が13.4%です。これはメーカーなどと違い、製造機械や原料などを必要としないため固定資産が小さいためですね。一方流動資産が87%資産の77%は現金です。これはこの企業がキャッシュリッチであり、なおかつビジネススタイルが設備投資などの多額の経費を必要としない事を示しています。

次に右のグラフですが、負債の割合がなんと24%であり、自己資本比率は76%と超優秀な財務体制である事が分かります。
以上のことから健全経営で倒産などの危険性はほぼ0でしょう。

損益計算書

営業利益率が驚異の36%です。凄すぎ笑
また長期契約数が増えていることを決算報告資料で報告していることから、今後安定的な収入が見込めることも魅力的です。
このことから利益を生み出せるビジネスモデルであることは間違いないでしょう。

キャッシュ・フロー計算書

こちらは2020年のQ2の決算から計算したモノです。
営業C/Fは+なので本業による利益が出ていることが分かります。
投資C/Fは-なので事業拡大に向けた投資を行っていることが分かります。
財務C/F-なので、これは借入金の返済により負債が減少しています

このことから、財務状況は健全であることが分かります。

株価の分析

現在の株価(10/18):3660円

PER:67.5倍

当期EPS:16.4

PSR:14.2倍

上記は日足のチャートになります。

きれいな右肩上がりを示している一方、三月の底値730円から約5倍の値を示しており割高感もありますね。

では株価を分解して考えて行きましょう。

株価 = PER(株価収益率)×EPS(一株当たり純利益) 

一般的なPERの数値は15倍程度といわれていますので、EPSが約4.5倍になればPERは15倍の適正水準であると考えられますね。

YtoYでの今年のEPS増加率は34.2%と予想されているので、約5年間同じ水準でEPSが増加すればPERが適正値になると言えます。

しかし、今年の第2QまでのEPS増加率は約3.7倍であり、もしこのままの水準で行くなら本決算時点でのPERは24倍になります。

流石にここまでの爆絶決算は出ないと思いますが、それでも現株価に対してPER50倍程度に落ち着くのではないでしょうか?

またPSRについても20倍を超えると割高といわれますが、まだ14.2倍でありこれも適正値であると考えられます。

将来性まで含めると現段階ではまだ割安と自分は考えます。

まとめ

PR TIMESは業績・財務健全性・テーマ性に優れた株です.

様々なメディア、専門家との関係性を構築することでPR配信のプラットフォームを作り上げています。

利益率も高く、他社と比べて占有率も高いです。

何より、様々なメディアと関係性を構築しなければならないため、参入障壁が高く市場を独占できると感じました。

今後ネットでの広告が益々重要性を増す中、より存在感を発揮する可能性もあります。

株価は急騰していますが、成長性を見るとまだ割安水準であると思います。

急激に値上がりしたので一時的な調整は入るかもしれませんが、長期的にはかなりのポテンシャルがあるので私個人としてはお勧めできる銘柄だと感じました。

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